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母の思い出

長いあいだ御ぶさたしています。

月日の立つのも早やいもんですね。冬も万もなく、さようならでせう。

こちらは毎日の様に、雪(ゆき)がちらちらと下りて来ます。

花の寫真が出来ましたのでお目にかけます。

髙い方の花は、とっくに去りましたが、白い花はまだ眞白です。

そろそろ年をとったと見えて、少々さびしくなって来ました。寫真がきれいに、

うつれてますので、お目にかけます。

ほんとうにありがとうございました。

大事にしております。水もちょこちょこと、かけてます。白い方の花は長いきですね。

はっぱも大きくなって来ました。私もおかげさまで、どうにか元気になって来ました。

皆さんに、御しんぱいかけてありがたうございました。申しわけもありません。

どうにか手もふるえなくなって来ました。

でも中々手紙が、かけませんでした。

大分頭もパーになった見たいです。

これより以上は、なほらないのでせうね。ねころんでゐると、ぼけるからと、近所の人も、

しんぱいしてくれますので、なるべくよこにならないと思ひますが、なんにもする事がないので、

遂(つい)よこになって、ねておきたら、家の中で、一、二、一、二、と歩いてゐます。雪も毎日、チラチラとふってゐますので余り外出はしてゐません。近所の人もよこにならず、あそびに来いとよんで呉れますので、時々近所にあそびに出かけますが、雪のふる時は、家の中でねころんで、テレビを見てゐます。テレビも、おもしろいのがなければ遂(つい)にねてしまひます。

すっかりろう人になってしまひました。

もとえは、もどらないのでせう。

なる様にしかなりませんね。

あきらめて、のんきに、すごすしかありませんね。

まあなる様にしかなりませんっものね。

では、らんぴつで、ごめんなさい

 

福ちゃんへ              母より

 

ぎっくり腰 甲状腺眼症 椎間板ヘルニアの鍼灸治験

臨床例

1.○本○子。女性、1953年生、61歳

初診、2015.5.4(月)18:00 (二の気)

主訴、腰痛(所謂ぎっくり腰)

問診、朝、車庫のシャッターを開けようとしたらそのまま腰が動かなくなって

しまい、腰が真っ直ぐ伸びない。今まで腰痛というものは全くなかった。

既往歴もなく、ストレッチを自己流で週三回、月に一度10キロ歩く等

健康にも気を使って生活している。

 

診察しようにも、仰向けになることが出来ず、ベッドの上で左下にして横に

なっているのが精一杯。

 

治療、腎の病症として治療。

少衝(-)、内庭(-)、太白(-)、通谷(-)、湧泉(G)~然谷(S)、太谿(G)~飛陽(S)、豊隆(全部右だけ)

うつ伏せで患部に施灸(灸点紙) 終了。

「次はいつ来たらよいか?」というので、三日ぐらい様子をみてから、

連絡して下さい、と言って帰した。

経過、5.9(土)に二回目の来院。治療後三日目(5.7)には全快したとのこと。この日はハイヒールを履いて来た。

 

2.○里○子。女性、1941年生、74歳

初診、2015.7.27(月)10:00(四の気)

主訴、甲状腺眼症

症状、甲状腺ホルモンの異常により、眼の周りの筋肉が硬くなり動きが悪くなる。眼球は左右には動くが、右目の上下の動きが悪い。その為に物が二重に見えて困っている。

 

治療、肝の病症として治療。

隠白(-)、三間(-)、経渠(-)、足臨泣(-)、行間(G)~太衝(S)、

太衝(G)~光明(S)、条口(両側)

章門(+)、肺兪(+)、肝兪(+)、右手中指の大骨空に施灸。

経過、発病して半年以上経っているので、長期の治療が必要であり、慌てて毎日治療しても簡単に良くなる病気ではないので、週一回のペースで三ヵ月から半年治療して様子をみましょうということで、治療を始めた。

ところが、三回目の治療が終わった時点で今まで二つに見えていた物が、

一つになったというのです。こんな難病が三回の治療でそんなに簡単に目が動くようになるのかと思い、驚いているところです。

確認するとわずかではありますが、右目が上の方に動くようになっていました。引き続き治療を継続中です。

 

3.○藤○志。男性、1988年生、26歳

初診、2015、9.11(金)11:15(四の気)

主訴、腰痛(椎間板ヘルニア、第5腰椎)

症状、左足のふくらはぎから小指までの痺れ。

農業を生業とし、普段から腰には無理をかけている。昨年秋より腰痛を発症したが、そのまま仕事をしていた。そして今年の7月、村のお祭りがあり、その準備中に重い物を持ち上げた拍子に動けなくなってしまった。病院で診察の結果、椎間板ヘルニアと診断され、安静の指示とシップ薬をもらい、現在に至る。動くと腰が痛いので仕事を休んで実家で養生している。

 

治療、診察の結果、厥陰心包の病症とみて治療

隠白(-)、陽池(-)、間使(-)、三間(-)、中衝(G)~大陵(S)、

膀胱経の痺れを取るのに、腎経を使う(病が慢性化して長い為)。

湧泉(G)~復留(S)、患部に施灸。

経過、来院時は足を引きずっていたが、帰る時、引きずりは消失していた。

週一の治療を四回やって完治した、期間は三週間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小脳石灰症 統合失調症の鍼灸治験例

治験例

○川○子(女) 大正9年生まれ(75歳)

初診1995・12・12(火)

主訴、手がしびれる、足が思うようにスムーズに動かない。(小脳石灰症)

(お嫁さんに担がれて引きずられるようにして来院。話を良く聞くと、

小脳に石灰が付着しており、病院では手の施しようがない、とのこと。

一年ぐらいで寝たきりになるから、そうなったら病院に連れて来なさい、

と言われた、とのことでした。

この患者さんは娘の頃、リュウマチに罹ったがお灸で完治した経験が

あった。これはもうお灸しかない、ということで来院したのであった。)

診断、五蔵全部に反応があり、本人の希望も有り、お灸での治療を行なう。

治療、肺兪、肩井、膏肓、膈兪、腎兪、志室、大腸兪、

中脘、関元、天枢、三里(手足)、百会。

経過、以上の治療を週一のペースで続けた。尚、家でお腹と手足のお灸を毎日

続けるよう指示した。三ヵ月経っても何の変化もなかった。こちらは

開業したばかりで焦っていたが、○川さんの強い意志で通い続けた。

自宅でのお灸も頑張って続けていた。そうすると三ヵ月を過ぎた頃に、

それまでお嫁さんと一緒に来ていた○川さんが一人でひょっこりと

鍼灸院にやって来た。突然一人で歩ける様になった、というのである。

それ以降、週一のペースで六年間通い続けてほぼ完治した。

定期的に病院にも通院していたが、いつまでたっても一人で病院に行く

ものだから、先生が目を丸くしていた、と嬉しそうに話してくれました。

その後街で散歩している○川さんを見かけていた。それはほぼ十年続い

た。90歳を目前に亡くなったことをお嫁さんがわざわざ知らせに来て

くれました。

 

○崎○次(男) 昭和48年生(23歳)

初診1996・3・22(金)

主訴、統合失調症。発病のきっかけは大学受験失敗(二浪)と失恋が原因らしい。不眠症から始まり二年前に一度半年間入院した。退院後は服薬しながら月二回の通院をしているが回復の兆しはない。

鍼灸院に来るきっかけは、祖父(佐賀在住)が鍼灸師であり、これは

もう鍼灸で治すしかない、との助言を受け母親と一緒に来院した。

診断、肺と肝と脾に反応が見られた。特に脾の反応が著明であった。『素問』

陽明脈解篇第30の記述に見られる様に、陽明胃経の病による精神異常の

記述は、現代の統合失調症と同じ症状である。まさに体にその反応が

出ているわけである。

治療、脾経と胃経を使った配穴を中心として組み立てた。

経過、以上の治療を週一のペースで続けた。最初治療院に入って来る時も荒々しく、靴も脱いだ通りに配置され、治療中も一方的にしゃべりっぱなしであった。話の内容は音楽と野球カードの話のみ。

三ヵ月程した時に突然、靴を脱いで揃える様になった。そして会話もお互いの話が通じる様になった。不眠が段々解消され、なるべく薬に頼らない様に話をした。そうして一年半程した頃、母親が通院する様になった。一年前に交通事故で足にケガをして、近くの整形や接骨院で治療しているがよくならないというのである。治療しながら子供のことを話ながら、母親とも子供の病気について共有することが出来た。それから

統合失調症の症状はどんどん良くなり、ついには二年半で薬が完全に

抜けた。それから半年後治療を終了した。完治である。

その後彼はIT関連の会社に就職。15年間再発はしていない。

治療終了後、母親が挨拶にきた。同じ病気を持った子供を通じて知り合

った友人の話や精神病院に通っている同じ人たちを見ても、自分の子供

の回復は奇跡的である、というのである。正直、こんなに良くなるとは

思っていなかった、と話された。いやいや私もこんなに良くなるとは

思いませんでしたと言って二人で笑った。